学校ブログ

平和学習を行いました!(6年生) 1月24日(金)

2025年1月24日 17時32分

今週始まった会食も5日目、毎日給食の時間がとても楽しみです。6年1組の子供たちのことをいろいろと知ることができました。子供たちから教えてもらうこともたくさんある私にとっては本当に楽しい時間になっています。もちろん子供たちの中には緊張して校長室に入ってくる子もいます。私自身、子供の頃、校長室に入った記憶がありません。「校長先生との会食だから、もっと堅い雰囲気なのかと思っていました。」今日来た子供は帰り際にそんなふうに話してくれました。せっかく出会ったのに、お互いのことをあまり知らずに過ごすなんてもったいないことだなとあらためて思いました。

お昼休みには、かわいい2人のお客様が校長室に来てくれました。1年生の中に、お昼休みにボランティアでおそうじをしている子供たちがいるようです。3学期になってからは、ほとんど毎日おそうじをしている子もいるようで、昨日からは校長室にも来てくれるようになりました。入ったことのない校長室への興味も手伝ってか、うれしそうにやって来ます。ノックすることや、入室の時には「失礼します」と言ってから入ることも教えてもらいました。昨日は来客があり、入室できませんでしたが、今日は、「じゃ、3分間だけ一生懸命掃除をしてください」と教頭先生に声をかけてもらって、頑張って掃除をしてくれました。最後はテーブルの下を掃除して、記念撮影をしました。いろいろなお昼休みの過ごし方がありますが、おそうじをして過ごすというのもとっても楽しそうでした。1人でではなく、だれかと一緒にやれるからだと思います。

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さて、今日は6年生が広島市から被爆体験伝承者、世羅田慎治さんを講師にお迎えして、お話をうかがいました。世羅田さんは九州のお生まれで、御家族や親族に被爆者がいたわけでもないそうです。それでも、「原爆がもたらした悲惨さ、広島の人々の苦しみ、戦争のむごたらしさ、平和の尊さ」を子供たちに伝えたいという情熱が、講話が始まった瞬間から伝わってきました。世羅田さんの真剣さ、迫力に呼応するかのように子供たちの聞く態度も真剣そのもので、一体感のある学びの場となりました。

原爆投下から1年で、当時35万の人口があった広島で、約14万人が亡くなられたそうです。原爆のすさまじさを感じます。世羅田さんは、被爆した寺本さんという方の被爆体験を話してくださいました。世羅田さんは、7、8年前、当時小学6年生だった娘さんが8月6日の記念式典で広島市の小学生の代表が発表する「平和の誓い」に応募したことがきっかけで、この被爆体験伝承者になろうという気持ちをもったそうです。小学生にして、平和について一生懸命考え、作文を書いている我が子を見て、自分は平和のために何をしてきたのか、何もしていないのではないかと考えたそうです。被爆体験伝承者になるのは、簡単なことではありせん。約3年間の訓練期間があり、20人ほどの被爆体験者からそれぞれが体験されたことをうかがい、その中から、自分がこの人の体験を伝えたいと思った方の体験をより深く理解し、どう伝えるのか考え、準備をしていくそうです。世羅田さんは、寺本さんともうひと方の体験を語ることに決めたそうです。場面場面の話を聞いても、十分に理解できない時は、寺本さんらが実際の場所まで連れて行ってくれたそうです。寺本さんは実際どのあたりにいて、そこでどんなことが起こったのか、どんな光景だったのか、質問しながら詳しく教えてもらったそうです。被爆体験は、辛く苦しい体験です。お話しされた寺本さんも思い出しながら話すのはたいへんなことだったと思います。どうしても寺本さんの体験を後生に伝えていかなくてはならない、世羅田さんはそんな強い気持ちをもってこの活動を続けているそうです。世代的にあまり違わないこともあってか、「私は、世界の平和のために何をしているのだろうか」「何をしてきたのだろうか」そう考えると自分のことが少し恥ずかしくなりました。

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世羅田さんの話から、多くのことを考え、様々な感情を味わった子供たちは、感想を書いているときも真剣でした。今、世界が大きく動いています。昨年のノーベル平和賞は、日本の被団協でした。6年生の子供たちが平和な世界を、平和な日本をつくっていってくれると信じています。私も、子供たちに負けないように、平和を守る、つくるために貢献したいなと思います。

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