観音山冒険日記4 2月9日(金)
2024年2月9日 17時30分観音山2日目、6時30分に館内放送が入りました。起床です。ほとんどの子は目を覚ましていたようですが、眠そうな子どもたちもいました。身支度をととのえ、朝の集いに向かいました。夜中に少し雨が強まった時間もあったため、屋外ではなく、室内のプレイホールで集いを行いました。進行役は、主に東小の子供たちが務めました。そして、観音山名物「キノコ体操」を教えてもらい、体を動かすことで眠っていた体を目覚めさせました。恥ずかしいという気持ちからか、当初は照れ笑いを浮かべてやっていた子供たちも周りの雰囲気で気持ちがほぐれ、最後はみんな笑顔で体操をしました。キノコ体操も思い出の一つになるはずです。
朝食を済ませ、食堂で冒険ラリー中に食べるお弁当とお茶を受け取りました。
いよいよ冒険ラリーに出発です。プレイホールで所員さんからトラブルが発生した時の対応や気を付けるべきことについての指示がありました。そして、各ポイントで待っている先生たちを確認しました。
出発は班ごと、回るポイントも、コースも班ごとに異なります。出発した後は、班長を中心にして自分たちだけでチェックポイントを探して回らなくてはなりません。
今回も先生たちが先にポイントに向かいました。ナイトウォークラリーと違うのは、ほとんどの先生が車に乗せてもらって各ポイントに移動した点です。それは、それだけ子供たちが広い範囲、長距離を歩くということを意味しています。所員さんは、「山頂登山の倍以上歩くと思うよ」と言っていました。今年の子供たちはかなりのロングコースで計画を立てていたようです。担任の先生たちがいるポイントはそれぞれ西と北の最も離れた場所だったのですが、どうしても担任の先生に会いたいと思ってコースを決めたとのことです。
出発前に班ごとに記念撮影をして自然の家を出発しました。
先生たちは、それぞれのポイントで子供たちが来るのをじっと待っていました。私がいたポイントには、午前中、人っ子一人表れませんでした。遠くから子供たちの付けている鈴の音や話し声が聞こえてきた時には、すごくうれしかったです。かなり遠くから「校長せんせーっ!」と呼んでくれた班がありました。子供の叫ぶ声に、感動すら覚えました。
お昼を過ぎると、本部では、担当の先生たちが大きな地図を広げて、どの班が今どのあたりを歩いているのかの情報収集を開始しました。各ポイントの先生たちが、ポイントを通過した班の番号と通過時刻を無線で連絡します。制限時間に戻ってこられるのか、本部では所員さんがどうするべきかのアドバイスをくださいました。必要な場合には、近道を使うよう無線で指示を出しました。
自然の家に戻ってくることができない班があると、所員さんたちは、救助に向かわなくてはなりません。しかし、今回は、すべてのグループが自力で全員無事に戻ってくることができました。所員さんも子供たちのがんばりをほめていました。
帰所した時刻は、グループごとに違っていました。くたくたに疲れ、部屋に戻って横になって休んでいる子もいましたが、ゆうべの集いで集合した時の子供たちの表情にはたくましさが感じられました。司会や感想発表などの役割を担った子供たちも堂々としていました。冒険ラリーの最中、疲れた友達の荷物を背負って歩いてくれた人もいたそうです。冒険ラリーの名前の通り、どの子も大冒険を経験したのだと思います。疲れはあったと思いますが、どの子も「楽しかった!!!」と話してくれました。(つづく)