<修学旅行記5>プライドとリスペクトを心に、最高の思い出を!
2024年11月11日 08時00分修学旅行二日目の朝も、東京ではきれいな青空が広がりました。暑くも寒くもない、清々しい日となりましたが、夕方からお天気は下り坂の予報が出ています。とにかく子供たちの活動に支障が出ないことだけを祈って一日をスタートさせました。
起床時刻6時30分に各部屋をまわると、寝ている子はほとんどいませんでした。着替えや荷物の整理をしている子たちに、「おはようございます」とあいさつすると、さわやかなあいさつの声が返ってきました。7時過ぎにはすべての荷物を持って12階、14階から、1階の朝食会場に移動しなくてはなりません。時間的な余裕はありませんでしたが、子供たちが、そのことをしっかり意識していることが伝わってきました。普段からきちんとした生活リズムで生活できているからなのか、修学旅行で興奮して早起きしたのかは分かりませんが、寝ている子を起こすという作業もありませんでした。
こうして7時を過ぎる頃には、14階の子供たちはすべて移動を完了していました。部屋もきれいに片付けられていて、最後に確認に入ったどの部屋にも忘れ物はありませんでした。12階に宿泊していた子供たちも時間通りに支度をして移動ができたようです。12階では、ホテルの方々に宛てたお礼の手紙を残してくれた優しい児童が何人かいたそうです。
「カスハラ(カスタマーハラスメント)」なんて新しい言葉ができ、ニュースなどでも話題になる悲しい時代になりました。ホテルの方にお礼の気持ちを伝えられるカスハラとは真逆のところにいる子供たちがどんどん増えていけば、もっともっと平和で優しい社会になるのになぁと思いました。
朝食は、セルフサービス形式の洋食でした。日常とは違う空間と雰囲気の中、テーブルごとおいしい朝ごはんをいただきました。お代わりをすることもできたので、スープやパン、ヨーグルトなどをお腹いっぱい食べていた子もいました。
食後には、ホテルの支配人さんや従業員さんにお礼を伝える退館式を行いました。「お部屋はいかがでしたか?泊まり心地はいかがでしたか?」と質問され、「ベッドがふかふかで気持ちよかったです」「部屋がむちゃくちゃきれいでしたぁー!」とすぐに答えてくれる子が何人もいて、ホテルの方もうれしそうでした。支配人さんのお話を聞く子供たちの姿は、普段の学校生活で「聞くこと」を大切にしてきた成果か、当たり前に話をする人の方に体を向け、(ほぼ)ビシッとした姿勢と態度で聞くことができていました。浅羽東小の6年生のプライドを感じました。そして、そんな子供たちの姿を誇らしく思いました。
お別れのあいさつをして、荷物を持ってホテルからバスまで歩いて移動しました。子供たちが道路を渡る箇所にはホテルの従業員さんたちが立っていてくださり、子供たちの安全を確保しながら、見送りをしてくださいました。
プライドをもって働く大人の姿を見せていただけたことは、子供たちが自分の生き方を考える上ですごく意味があります。「ホテルマンって、かっこいい!」と思った子もいたようです。いろいろな場面で、ホテルの皆さんが私たちを大切にしてくださっていることを感じました。
ガイドさんと再会をはたし、バスは、二日目の最初の目的地、浅草に向かいました。巨大なスカイツリーを右手に見ながら、雷門に向かってバスは進み、雷門の前を右折し、しばらく走ったところでバスは停車しました。9時前でしたが、すでに多くの観光客が浅草寺に向かって歩いていました。私たちもガイドさんに率いられ、浅草寺に向かいました。
いよいよ浅草の散策開始です。添乗員さんと先生からの注意事項をみんなで確認しました。