学校ブログ

まもなく年度末、今年度習ったことは今年度中に・・・(2年1組 算数) 3月6日(木)

2025年3月6日 17時40分

休み時間に2年生の子供たちが校長室を訪れました。「校長先生、私たちの教室に来て、一緒にます計算をやってください!」学年末、かけ算九九を完璧にしようと頑張っている2年生が、私に挑戦状を届けにやってきました。「よおーし、負けねぇぞ!」

IMG_0003IMG_9987

教室へ入ると私の席もしっかり用意がされていて、子供たちと一緒に席に着きました。係の号令で、黙想をしました。

プリントが配布されました。百ますが左右にあるので、全部で二百ます。なかなかたいへんだぞ!と思いつつも、まさか大人が小学2年生に負けるなんて・・・50代のプライドをかけて、計算に挑みました。必死に頑張りました。やがて二百ますを終えた担任の先生が「はい」と声をあげ、ストップウォッチを見てタイムを言いました。「えっ、もう終わったの?」あせりました。小学生に負けるわけにはいかない・・・だれも「はい」と言わないことを祈りながら、続けました。

やがて、一人の女の子が「はい」と声をあげ、担任の先生がタイムを言いました。ショックでした。それから10秒くらい遅れて、私もようやく終えることができました。「はい」私のタイムは、3分26秒でした。他の子供たちは真剣に自分の二百ますと向き合っています。どの子も真剣。次から次へと子供たちが二百ますを完成させていきました。全員が終え、席を後ろへ一つずつずらし、先生が答えを読み上げて後ろの友達の二百ますの丸付けをしました。

丸付けを終えた後、私の前の子が担任の先生と何やらお話をしてから立ち上がって発言しました。みんなは、その子に注目しています。「残念なお知らせがあります。校長先生は、一つ間違えてしまいました。1✕1のところに2と書いてありました。1✕1は、1です。」なんと、ミスまでおかしてしまい、「悔しいです。1✕1=1、しっかり覚えたいと思います。」と発言させてもらいました。

ノーミスで100点満点の子もたくさんいました。答案を見せてくれた子に「おめでとう!」とコメントを書いていると、私のプリントにコメントを書いてくれる優しい子がいました。

真剣にどれだけたくさん練習したかで、正確さもスピードも変わってきます。外国籍の子供たちも一生懸命頑張っていました。日本語の九九で考えているのか、時々母語が浮かんでくるのか分かりませんが、真剣に一生懸命やっている姿に感動しました。時間がかかってしまう自分を否定する必要はありません。ミスしてしまう自分を否定する必要はありません。「今の自分は、このくらいなんだ。」ということを受け止め、もっと速くできるようになりたい、正確に答えられるようになりたい、そんな目標をもって努力していけるといいなと思います。

みんなで、真剣に頑張っている子供たちの姿がステキでした。タイムの速い子が遅い子をばかにするような姿はまったくありませんでした。みんなで頑張ろうという雰囲気がとってもステキでした。

IMG_9988IMG_9993IMG_9994IMG_9996IMG_9998IMG_9999IMG_0001IMG_0020