人間関係づくり(6年2組) 5月31日(金)
2024年5月31日 14時58分本県の小中学校では、県の教育委員会が中心となって作成した「人間関係づくりプログラム」を活用して、子供たちが人との関わり方を学んだり、自己理解や他者理解を深めたりする授業を行っています。このプログラムは、その名の通り、子供たちが人間関係の作り方を学ぶために作られたものです。
今日の授業の最初は、言葉を使わずに全員が誕生日順に並んで円を作るという活動でした。自分が何月何日生まれであるのかを周囲の友達に伝え、かつ、友達が何月何日生まれであるのかを身振り手振りで確認し合わなくてはなりません。人間、言葉で伝え合うことができないとなれば、必死に相手の言おうとしていることを理解しようとするものです。それほど長い時間もかからずに子供たちは、順番に並び終えることができました。4月生まれから順番に「○月○日生まれの□□□□です」と自己紹介をして、正しく並べたかを確認しました。一周すると子供たちの方から「○○先生は?」と担任の先生にも自己紹介をうながし、誕生日順の輪の中に招き入れ、担任の先生が自己紹介をすると、自然と拍手が起こっていました。とっても温かい雰囲気でした。
2つめの活動は、班ごとに班員全員があてはまる共通点をできるだけたくさん見つけて書き出すという活動でした。お互い知っているようで知らないことが多いクラスメイト、外見上のことだけでなく、内面的なことも含めて全員に共通することを探しました。多くの子が笑顔で楽しんでいる様子を見ていると、人間関係づくりの活動をわざわざ入れなくても・・・という気もしますが、今の子供たちにはこういった授業も必要だと言われています。
それは、今の子供たちには(私たち大人もあてはまるかもしれませんが)、以前の社会にあった人と人とが関わり合う機会が減ってしまったためです。日常生活の中で、意外と自分の本音を出せないでいる子(人)は多いものです。自分の本音を出さずに周囲の人に合わせてばかりいるような人付き合いを続けていくと、最終的には自分自身の本音が自分で分からなくなってしまうと言われています。
人間関係づくりプログラムはある意味人間関係づくりの練習です。今日のような授業で少し練習して、本番である日常生活で、本物の人間関係を築いていってほしいなと思います。