5年生の観音山冒険記① 1月30日(木)
2025年1月30日 14時03分大きな荷物を持って登校した5年生。興奮気味の子もいれば、見るからに不安そうな子もいます。わんぱく広場で出発式を行い、全員でめあてを確認しました。「見つけよう!自然のよさ、友達のよさ、自分のよさ」二泊三日の集団生活での子供たちの成長を楽しみに、5年生の子供たちを見送りました。2台のバスで、観音山に出掛けていきました。
観音山の入口で、バスを降ろされ、少年自然の家までの坂道を歩いて登ります。ただ歩くだけではありません。大きな荷物を背負い、ナップザックをお腹側に掛けて歩きました。子供たちにとっては、始めから大きな試練でしたが、みんなで声をかけ合い、励まし合いながら、夢の坂を目指しました。山道を抜け、自然の家の建物が見えた喜びもつかの間、目の前には、最後の試練、夢の坂が宿泊施設へとつながっています。「あと少し、がんばれぇ~!」最後の坂道も自分の足で一歩一歩踏みしめながら歩き、ようやく観音山少年自然の家に到着しました。
施設では、プレイホールに学校ごとに整列し、「出会いのつどい」を行いました。観音山の所長「しかさん」のお話を聞き、3日間共に過ごす浅羽北小の5年生といっしょに校歌を歌いました。浅羽北小、浅羽東小、浅羽南小では、同じ校歌を歌っています。観音山の所員さんは、2つの学校が同じ校歌を歌っていることを不思議に思っていました。
午後の予定は、山頂登山ですが、雨の心配があったため、プレイホールで昼食をとってから出発することにしました。グループごと、登山に向け、しっかりと腹ごしらえをしました。
わずかに雨が降る中、山頂登山に出発しました。気になるほどの雨ではありませんでしたが、合羽を着用する子もいました。自然の家を出発した最初がかなりきつい登りになっています。整備された歩きやすい道ではありません。岩や木の根があちこちからむき出しになっているため、足下をよく見て足の置き場を考えながら、一足一足進んで行かないとつまずいたり、捻挫したりしてしまいそうです。足場の悪い、段差の異なる階段を上っているような道が数十メートル続く箇所もあり、すぐに息が切れてしまう子もいました。毎日この山道を歩いたら、確実にダイエットできそうです。班長を中心に、「大丈夫?」「ここ危ないから気を付けて!」「もうちょっとだよ」互いに声を掛け合う子供たちの姿がたくさん見られました。自然と助け合う姿、気遣いする姿がステキでした。観音山山頂の看板にたどり着いた時には、どの子も達成感を味わっている様子でした。
下山ルートは急な下り坂です。ロープづたいに落ち葉に埋もれた山道を「これでもか!これでもか!」というくらい下りました。あちこちで子供たちが足を滑らせ、悲鳴?が響き、「大丈夫?」という優しい声も聞こえてきます。子供たちは、自然の遊園地、アスレチックだと思って楽しんでいるようでした。
下山ルートの途中では、野生のニホンカモシカに遭遇しました。特別天然記念物です。人慣れしているはずはないのですが、逃げる様子もなく、カモシカの方が子供たちをじっと観察しているようでした。
天候の関係でアクトタワーやエコパを遠くに見ることができるビューポイントを楽しむことはできませんでしたが、山びこの丘では、みんなで「ヤッホ!」と叫んで、こだまする山びこの響きを楽しみました。山道を歩きすぎて、足の裏が痛くなってしまった子もいたようです。それでも、全員しっかり自然の家に戻ることができました。雨がひどくなることもなく、予定どおりのコースで山頂にたどり着き、無事に帰ってくることができました。出発するときによじ登った丸太のはしご、登った時と降りた時では気分がまったく違っていたはずです。
出迎えてくださった所員さんたちに「行ってきました」と気持ちよくあいさつをして全員の到着を報告することができました。