学校ブログ

寸劇で楽しく学ぶ歴史学習(授業風景) 7月16日(水)

2025年7月16日 18時14分

浅羽東小学校では、日々の授業で、自分の考えを相手と伝え合い、学びを深めることを目指しています。歴史学習というと、「暗記」というイメージを持っている方も多いと思いますが、歴史の授業でも、「自分で考え、友達と意見を交わしながら、自分の考えを再構成する」授業を大切にしています。

今日は、6年生の社会科で、「聖武天皇は、どのようにしてピンチを乗り越えようとしたか。」という学習課題で授業がおこなわれました。まず、聖武天皇に関する資料を読み、その時代の情勢と、聖武天皇がおこなったことを、各自でノートに整理しました。そして、その内容を全体で共有し、考えを伝え合いました。

「疫病が流行ったり災害が起きたりして、多くの人が亡くなった。」「税金が高く、厳しい生活が続いていた。」「不安が広がり、反乱を起こす人もいた。」このような状況の中、聖武天皇が、仏教の力で、人々の不安を取り除こうと考え、国分寺を建てたり、東大寺に大仏をつくったりしました。

ここまで確認した後、この状況を寸劇に表す活動に入りました。寸劇のセリフは、自分たちで即興で作っていきます。主なキャストもいますが、寸劇の途中で、だれでも発言できます。今日は、こんなセリフが飛び出しました。「仏教の力で、本当に不安がおさまるの?」「それは十七条憲法で証明されているんじゃないかな。」「お寺をつくるために税金がもっと高くなると、反発が広がるよ。」「国がお金を出してお寺を建てれば大丈夫だよ。」……様々な疑問や考えが生まれ、教科書や資料を確認しながら寸劇が進んでいきました。

最後に、寸劇を通して自分が考えた「聖武天皇は、どのようにしてピンチを乗り越えようとしたか。」という答えを、ノートに書きました。寸劇をする前と後では、イメージが広がり、子どもたちは、より多面的にとらえた考えを書くことができました。

子どもたちが自ら考えたくなる授業、「わかった!」「できた!」がたくさん生まれる授業を通して、考える力を伸ばしていきたいと思います。

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