掃除を一生懸命がんばれる子に② 9月14日(水)
2022年9月14日 12時06分昨日、一日出張のため不在となり、今朝出勤した時に、正門横の植え込みの雑草がすべてなくなっていることに驚きました。「校務員さんがやってくれたのかな」と思って、校舎周辺の植え込みに目をやると、植え込みもきれいに刈り込まれ、植え込みの間から無造作に伸びていた正体不明の植物の枝や葉も一掃されていました。「業者さんが入ったのかな」と思った瞬間、昨日、祖父母のみなさんが奉仕作業をしてくださったことを思い出しました。
先週末の保護者のみなさまに引き続き、昨日もおじいちゃん、おばあちゃんが熱心にやってくださったのが、よく分かりました。PTA奉仕作業の時もそうでしたが、ビフォーアフターの写真が載せられるように、先に写真をとっておけばよかったと後悔しました。
厳しい残暑の中での作業、本当にありがとうございました。
子どもたちの方も、今日は水曜日ということで、朝「清掃」を行いました。多くの子どもたちががんばっていましたが、「全校児童が黙々と一生懸命掃除に取り組めています。」と胸を張って言えるほどの状態ではありません。
7月初旬にもブログで掃除のことを書きましたが、掃除に一生懸命取り組んでいく中で、子どもたちの内面には「勤労の精神」「公共心」「責任感」「自主性」「創意工夫」「思いやり」「協力性」「衛生の観念」など様々な大切なものが育っていきます。今朝も、清掃の時間、「あー、せっかくきれいにしたのに、また汚れてる!」「うわ~、ここ、こんなに汚い。」と言っている子どもたちの声が聞こえてきました。「汚れているのは嫌だ」「きれいにしたい」と感じる「衛生の観念」が育っている証拠です。
先週末のPTA奉仕作業、昨日の祖父母による奉仕作業のことを考えると、子どもたちにも週に2回、たった10分間の掃除には黙々と取り組めるようになってほしいと願います。しかし、全ての子どもにとなると、なかなか簡単なことではありません。
数週間前、朝のテレビ番組で「学校ではいまだに子どもたちにぞうきんがけをやらせている」ということが話題になっていました。ある保護者の意見として、「今は便利なお掃除ロボットもあるんだから、そんなこと子どもにやらせなくても・・・」なんて意見が流されていました。そして、ぞうきんがけは精神を鍛えるのが目的、体力作りの目的も・・・なんてことが電波で流されていて、出勤しようとしていた私は気持ちが落ち込んでしまうほど残念な気持ちになりました。
今朝も清掃の時間、汗びっしょりになってぞうきんがけをしている子どもたちがいました。その子たちが一生懸命、ぞうきんで廊下や階段を磨いていたのは、精神を鍛えるためではありません。むろん、体力作りのためでもありません。清掃には、もっともっと大切な意味があると考えています。
清掃の時間を教育的意義のある貴重な時間がとして、大切にしていきたいと考えています。