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成長する子供たち・・・(2年生、3年生) 11月21日(木)
2024年11月21日 16時37分明日のこしんでん集会に向け、2年生は二クラス合同で、発表練習を行いました。まだ、原稿から目が離せない子も、聞いてくれている人を意識してアイコンタクトをとろうと頑張っている様子がうかがえました。どうしたら、相手に分かりやすく伝えられるのか、楽しんでもらえるのかを2年生なりに追究して、アドバイスをし合いました。練習の最後には、授業を見に来られていた先生たちからもアドバイスをいただいていました。今日の練習でひとまわり成長して、明日の本番を頑張ってくれると思います。
3年1組は、国語の授業で、図書館に来て1年生におすすめの本を選んでいました。「1年生が本を好きになってくれるような、楽しい本を紹介するためにおすすめの一冊を決める」というテーマで班ごとに話し合い、本を選ぶポイントを班で決めてから図書館に来ていました。班で決めたおすすめの本の条件を自分の手の甲に忘れないようにマジックで書いている子もいました。図書館にあるたくさんの本から、一人一人がふさわしい本を選び、班で話し合っておすすめの一冊を決定しようとしていました。1年生の頃の自分を思い出しながら、本をめくったり、友達に相談したりしながら本を選んでいました。入学してから2年半が経ち、1年生のために一生懸命考えたり、話し合ったりしている姿に、たくましい3年生に成長したなぁとあらためて実感しました。
3年2組の教室では、音楽の授業で、リコーダーのテストをしていました。2人ずつ、先生の前でリコーダーを演奏します。「緊張するだろうな・・・」そう思いながら、子供たちのプレッシャーにならない程度に少しだけ参観させてもらいました。自分の順番が近づいてくると、「あ~、めっちゃ緊張するっ!」子供たちからそんな素直な声も聞こえてきました。
うまく演奏できなかったからか、泣いている男の子がいました。そして、周りの子供たちは心配して声を掛けているようでした。担任の先生は、その子を慰めに行くのではなく、子供たちに「『悔しい』っていう気持ちをもてるって、すばらしいことなんだよ」と語りかけていました。
授業後に担任の先生から聞いた話では、その子はかなり頑張って練習し、準備していたそうです。そして、テストの際も、楽譜(教科書)は見ないで演奏することにチャレンジすると申し出たそうです。ところが、緊張もあったため、演奏途中でミスをしてしまい、演奏が止まってしまいました。「大丈夫だよ、もう一回やってみて。」と先生に促され、2度目は最後まで上手に吹けたそうです。それでも本人は納得がいかなかったのでしょう。私が教室で見た光景は、その後の状況だったようです。
将棋界で活躍している藤井颯太さんは、幼い時から将棋の対局で負けると悔しがっていつも泣いていたそうです。藤井さんのお母さんは、大泣きする藤井さんが他の対局のじゃまになってはいけないと会場から外へ連れ出すのに苦労したそうです。お母さんは、何か特に声を掛けるわけでもなく、本人が泣き止むまで、放っておいたといいます。本人の気が済むまで泣かせておいたのです。「悔しさ」が「もっと強くなりたい」という気持ちを生み出し、藤井さんを成長させたのかもしれません。大谷選手など、スポーツの世界で活躍している多くの選手が、子供の頃から負けず嫌いだったという話はよく聞かれる話です。
せっかく練習したのに上手く演奏できなかった自分に対する『悔しさ』は、きっとこの男の子を大きく成長させてくれるはずです。悔しいという気持ちは一生懸命であればあるほど、大きいものです。担任の先生がおっしゃっていた通り、『悔しさ』を味わえることはステキなことだと思います。私の中では、うまくできなかった子をかわいそうに思う気持ちよりも、この子のこれからの成長を期待し、楽しみに思う気持ちの方が大きかったです。
今日も学校のあちこちで成長する子供の姿、成長を期待させてくれる子供の姿をたくさん見ることができました。
学校に、クリスマスの時期の観葉植物として楽しまれているポインセチアの鉢が2つあります。一鉢は今年購入したもの、もう一鉢は昨年購入し、年を越したものです。ポインセチアは、緑の葉と真っ赤な葉と花のコントラストが非常にきれいな植物です。今年購入したものは、鮮やかな赤と深い緑色の葉っぱが非常に美しいのですが、年を越した鉢の方は緑色の葉っぱしかありません。ポインセチアという植物は、およそ90日間、毎日、12時間以上段ボールなどをかぶせて真っ暗な状態にしてあげないと花を付けず葉も赤くならないそうです。この植物は、日照時間が短くなることで、冬の到来を感じ、花を咲かせ、葉が赤く色づくというのです。去年から大事に大事に育ててきたものの9月下旬には始めなくてはならなかった段ボールをかぶせる作業を忘れてしまったために、まだ色づいていません。このままでは12月どころか、クリスマスにも間に合いそうもないので、仕方なく新しいポインセチアを用意しました。
植物が生長したり、色づいたりするのに必要な条件があるように、人の成長にもきっと様々な条件があるのだと思います。もしかしたら、成長の条件は人によって違うのかもしれません。
明日はこしんでん集会です。こういった行事を子供たちが大きく成長する機会にしたいと考えています。そして、日々の授業、浅羽東小での生活も子供たちを成長させるものでなくてはならないと考えています。教員や一緒に学ぶ友達だけでなく、保護者の皆様、地域の皆様も、子供たちが成長する環境を整え、つくっていく大切な要素です。私たちは、子供の成長に重大な影響を与える成長のための条件なのです。みんなで、子供たちの成長を支えていけるといいなと思っています。
ついでに、越冬したポインセチアも赤くなるといいなと思っています。