安心安全で賢いメディアの利用の仕方は?(学校保健委員会・6年親子メディア講座) 5月15日(木)
2025年5月15日 19時05分「小学生の6割以上、中学生の7割以上が、インターネット(SNS・オンラインゲーム)で知り合った『ネッ友』がいる。」ニフティ株式会社の調査で、こんな結果が出たそうです。今やメディアが加速度的に小中学生の間にも広まり、便利さと引き換えに、様々な課題が生まれています。
今日は、浅羽学園で取り組んでいる、メディアとの付き合い方を考える取組の一環として、学校保健委員会(6年生親子メディア講座)が開催されました。この講座では、6年生の親子とPTA役員の皆さんが参加して、「性教育トレーナー」の佐々木睦先生、「浜松子どもとメディアリテラシー研究所」の長澤弘子先生のお二人の講話をお聞きしました。
最初に、「性教育トレーナー」の佐々木睦先生から、「自分の体と性について勉強するのは、自分を大切に思う気持ちを育てるためだからです。」という話がありました。そして、「正しい知識で体のことを知ること」「思春期は、大人の心と子どもの心がぶつかる時期。」「いろいろな気持ちがあって、どれも大事な自分の気持ち」ということを教えてくださいました。子どもたちに付けてほして力として、「自分でよく考え、自分で選んで、自分で決めていく力。」を挙げました。そして、「困ったとき、誰かに相談して助けを求める力も大切です。」と話されました。佐々木先生のお話を聞き、メディアと付き合う時に前提となるのは、自分で考える力や「自分も相手も大切に思う心」なのだと、改めて考えさせられました。
次に、「浜松子どもとメディアリテラシー研究所」の長澤弘子先生から、インターネットの仕組みや上手な使い方について、具体的な場面で「あなたならどうする?」と子どもたちに投げかけながら話をされました。実際に起こったトラブルや犯罪の例を挙げながら、LINEやチャットなど、インターネットでのやり取りの難しさ、ゲームの友達とのやり取りの難しさについて、子どもたちと保護者が一緒に考えることができました。そして、動画視聴やゲームの時間を親子で決めるなど、家庭で約束を決めることの大切さについて話されました。
親子での講座の後、保護者のみを対象として、親は我が子にどう接したらよいかを考える講座が開かれました。長澤先生からは、「フィルタリングは親の義務。」「普段から、我が子から相談される関係をつくることが大切。」「親子で言い分が違うのは当たり前。大切なのは、親子で一緒に話し、考えること。」「情報モラルは、子どもが自分でつくるもの。想像力や経験が必要。」などとたくさんのアドバイスがありました。
浅羽東小学校では、今回の6年生だけでなく、下学年対象のメディア講座も計画しています。情報モラルを育てる取組は、様々な発達段階に応じて繰り返しおこなうことが大切です。情報モラルが備わった子は、浅羽東小学校の目標でもある「自分も相手も大切にする子」だと思います。それを目指して、これからもご家庭と協力しながら取り組んでいきます。