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通学用帽子についての協議を始めています! 9月28日(木)
2023年9月28日 16時02分学校だよりNo.8でお知らせしましたが、今週に入ってから通学用ぼうしの着用についての議論を子供たちと始めました。
本校の学校生活のきまりには「登下校中は黄色いぼうしをかぶる」と明文化されていますが、約25%の児童はかぶっていない(かぶらないことがある)という実態があります。
私たちが生活している日本は、国民の意思によって制定された法に基づいて、国政が行われる法治国家です。
法律は、国民の意思によって制定されます。追加を含め改正が必要であれば、国民の代表によって国会などで議論され、つくられたり、改正されたりしていきます。法律以外にも、私たちの生活する世界にはルールやきまりが存在しています。さらに、明文化されていないマナーやモラルといったものもたしかに存在します。
複数の人が一緒に生活するとなると、そこにはなんらかのきまりごとが必要になってきます。お互いに心地よく生活するためにはどうしても必要なものなのかもしれません。「自分も相手も大切にする」ために必要と言えるのかもしれません。
「学校生活のきまり」はいわゆる校則です。国民の意思で定められる国の法律とは異なり、校則を制定する権限は、学校運営の責任者である校長にあるとされています。全校児童の意思によって定められるものではないのです。しかしながら、そのきまりの下、生活するのは子供たちですから、子供たちの意見や考えも反映されなければルールとして確立していかないでしょう。通学用帽子についても、最終的にルールを決めるのは学校ですが、子供たちと一緒に考えたり、保護者の意見を参考にしたりしながら最終判断をしたいと考えています。
すでに話合いをしたクラスの様子を聞いてみると、中学年では、「今あるきまりをしっかり守るべきだ」「今あるきまりを守らないのはおかしい」「先生や親はきまりをしっかり守らせるべきだ」という意見がほとんどのようです。一方、高学年では、今あるきまりを守っていない児童やきまりに対して意見を持っている児童もいるからか、話合いをすると様々な意見が出てくるようです。今あるきまりを守らせるのがよいのか、きまりを変えるのがよいのかで、クラスの意見がほぼ半々に分かれる学級もあるようです。
様々な価値観や考え方をもつ人が集まって生活している学校です。どうするのがよいのか、きまりの意義を含めて、保護者の皆様にも家庭でお子さんとぜひ議論を交わしていただきたいと思っています。
社会の創り手である子どもたちが、主体的に自分たちの生活とルールについて考えるよい機会だと思っています。