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修学旅行記④(6年生) 11月9日(木)
2023年11月9日 17時29分お世話になったホテルに別れを告げ、クラスごとにバスに乗り込みました。ホテルの従業員の方々が、バスが見えなくなるまでずっと手を振っていて下さいました。子供たちもバスの中から手を振って感謝を伝えていました。バスごとにガイドさんがつき、東京案内をしてくださいました。1日目よりも子供たちがガイドさんを大切にしているのが伝わってきました。
午前中の目的地は、上野公園です。バスを降り、国立科学博物館の前で記念撮影、一度全員で集合して、グループ活動の注意事項を確認しました。先生の話を聞く子供たちの態度が一日目よりもさらによくなっているように感じました。
いよいよグループ活動開始です。班長の指示に従って、グループごとに出掛けていきました。やはり動物園に行くグループが多かったです。入口で、動物のポーズをして、園内に入り、いろいろな動物を観察したり、お土産を買ったりして過ごしました。動物よりも人の方が多いのでは?と思えるほど、園内には多くの人がいました。上野動物園の人気者と言えばジャイアントパンダですが、2歳になったシャオシャオとレイレイには、50分待ちの行列ができていました。子供たちは早々にシャオシャオとレイレイを見に行くことはあきらめたようですが、お父さんとお母さんのリーリーとシンシンは、待ち時間もほとんどなく見学することができました。広い園内、さらに坂道も多く、歩き疲れた子もいたようです。
国立科学博物館や東京国立博物館、国立美術館にも足を運んだ子供たちもいましたが、昼の集合時刻にはすべてのグループが集合場所に戻ってくることができました。戻ってきた子供たちは、購入したお土産を見せ合ったり見学した場所について報告し合ったりしていました。旅行を通してのことですが、時間を守ることへの意識が非常に高く、時間に遅れることが一切ありませんでした。大変すばらしいことで、添乗員さんたちも最後まで感心し、子供たちに感謝していました。
2日目の昼食は、上野公園でお弁当をいただきました。学年主任の先生から今後の予定などについてのお話があり、到着したお弁当が配付され、公園内で座って昼食をとりました。
写真を撮ることはできませんでしたが、学年主任のお話を聞いている時、そして昼食を配っている時、朝、ホテル前にいたイタリア人と同じように、子供たちの様子をじ~っと見ていた二人の高齢の白人女性がいました。
話し掛けてみると、アイルランドから旅行で訪れている方々でした。日本では大阪や京都など日本各地を2週間かけて旅行し、この後東京の下町を散策し、明日帰国されるとのことでした。なにゆえ子供たちに興味があるのだろうと思っていましたが、お二人ともアイルランドで学校の先生をしていたとのこと、すでに退職して老後は世界中を旅行して楽しんでいると話してくれました。
元学校の教員ということもあり、日本の子供たちの様子がとても気になり、思わず見入ってしまったそうです。「この子達は、あなたの生徒さんですか?先生の話を聞く態度、整然とお弁当を受け取る態度、見ていて非常に“美しい”と感じました。」私にそう話してくれました。アイルランドでは、高校の先生をしていたそうですが、「アイルランドの子供たちの態度は、高校生でもこんなにしっかりしていなかった。どうすればこんなに立派な子供たちが育つのか、不思議に思って見ていました。」そうおっしゃっていました。日本のどこから来たのかと尋ねられたので、「富士山のある静岡から来たけど、今日で旅行は終わり、この後帰るんです。」と答えました。
「バスで帰るんですね。」と言われたので、「いいえ、電車ですよ。新幹線で帰りますよ。」と伝えると、二人は顔を見合わせ、「これだけの人数を連れて、電車に乗るなんて信じられない。どうやったらそんなことができるの?」笑ってそう言っていました。外国人の方々には、節度ある日本の子供たちの態度や行動がかなり新鮮に映るようです。日本中を旅行し、東京駅の混雑ぶりを知っているだけに60人もの子供たちが並んで移動し、電車に乗り込む姿など想像できなかったのかもしれません。
お二人の外国からのお客様にお別れをした後、お弁当を食べていた子供たちにアイルランドの方々がおっしゃっていたことを伝え、尋ねました。「どうしてこんなに立派な子供たちが育つんですか?って言っていたけど、なんでだろうね?」すると子供たちは、即答してくれました。「土屋先生のおかげです。」それを聞いていた2組の子供たちも負けじと「宮本先生のおかげです。」と叫んでいました。子供たちのそんな反応に心が温かく幸せな気持ちになりました。
数々のステキな出来事が、お弁当を何倍もおいしくしてくれました。(またまた、つづく)
<昼食後の様子>