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防災の日・・・東南海地震の紙芝居 12月5日(木)
2024年12月5日 18時23分本校では、今日を「防災の日」として、今から80年前に発生した東南海地震の時、13歳だった須田正子さんの体験を元につくられた紙芝居をクラスごとに見ました。
須田さんが袋井西小の6年生だった昭和19年12月7日に東南海地震が発生しました。最大震度7の大地震でした。須田さんたちは、授業中に突然の揺れに襲われ、机の脚にしがみついたものの、机も体もざるに入った豆のように室内で転がされたそうです。
しばらくはこれが地震だということすら分からず、ただただ恐ろしくて震えていたそうです。教室から廊下へ出て、階段で降りようとしましたが、階段は波打つように崩れかけていました。必死で、渡り廊下の屋根に飛び移りそこから下へと飛び降りたそうです。1階建ての校舎二棟は目の前で倒壊し、須田さんは、倒壊した校舎にいた弟さんを亡くしました。紙芝居では、弟さんを必死で探す須田さんや救助しようとしたお父さんたちの様子が細かく語られました。遺体となって弟さんが帰宅するシーン、大工だったお父さんが涙をこらえながら弟さんのための棺を作るシーンはあまりにもつらい場面でした。
子育て中の男の先生は、この場面で声を詰まらせ先を読むことができなくなってしまっていました。クラスの子供たちは何事かときょろきょろしていましたが、先生と同じように目を覆っている友達を見て、やがて状況を理解したようでした。須田さんと須田さんの御家族のつらさにみんな共感していました。
東南海地震で袋井西小では、20人の子供たちが命を奪われました。県内では、死者は143人だったと記録されています。かけがえのない尊い命です。多くの人が大きな悲しみを経験されました。
とってもとっても重い内容の紙芝居でした。でも、私たちにとって大切な学びであったと思います。須田さんが当時のつらい記憶を思い出し、体験を語って紙芝居として残してくださった意味を感じました。防災の日、子供たちは当時の人たちの悲しみに思いを馳せ、南海トラフ大地震への備えの大切さをしっかりと考えることができました。
先日、地域防災訓練も行われました。御家庭でも、防災を話題にお子さんとぜひお話をしてください。
<紙芝居より>