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6年生がゆたかなこころの授業を受けました! 9月14日(木)
2023年9月14日 12時43分本日、地域で保護司として活動されている浅田さんが、ゆたかなこころの授業の講師としてお越し下さいました。
保護司とは、犯罪や非行をした人の立ち直りを地域で支える民間のボランティアです。法律に基づき,法務大臣から委嘱された非常勤の国家公務員ですが、報酬はありません。
保護司として関わった人やその家族の多くが「これからは人に迷惑をかけないようにしたい」とおっしゃるそうです。生活の中で私たちが、人にかけたりかけられたりしている迷惑について考えるところから授業は進んでいきました。
迷惑とは、その人の行為が他人に不利益をもたらしたり、他人を不快な気持ちにさせたりすることです。だれのうちにも自分の利益を優先しようとする気持ち(利己)と他人の利益を大事にしようとする気持ち(利他)が存在するというお話がありました。迷惑は利他の気持ちが薄くなりすぎると起こるのかもしれません。浅田さんは、子供たちにこの「利他」の考え方も人と仲よく協働して生きていくために大切にしてほしいとおっしゃられました。本校の重点目標「自分も相手も大切にする」と重なるお話でした。
さらに、「総合的に」「科学的に」そして「批判的に」ものごとを見ることの大切さも教えて下さいました。水筒も下から見れば、円に見えますが横から見れば長方形に見えます。見方を変えると違った見え方がするものです。浅田さんは自分が中学で出会った当時、不良として見られていた友達が、実は妹思いの優しい子だったという体験談を話してくださいました。
人の話やテレビで聞いたこと、自分に入ってきた情報をすべて鵜呑みにするのではなく、批判的に見ることも大切です。事実や真実ではないことを誤解して受け取ってしまうこともあるからです。
浅田さんはこれまで生きてきていろいろ考えてきた中で、子供たちに伝えたいと思ったことを今日はお話してくださったのだと思います。
とても有意義な時間になりました。