本校には、「登下校中は黄色いぼうしを着用する」というきまりがありますが、このきまりを守っていない児童が見られます。そこで、今年度、1学期の終わりに子供の意識調査を行い、その結果を元に2学期には各学級で黄色い帽子の意義やきまりについて話合いを行いました。さらに、保護者の皆様にも子供と黄色い帽子の着用について話し合っていただいた上で、アンケートへの回答をお願いしました。
子供の実態と子供の思い、保護者の考え、さらに教師の考えも調査し、それらを元に今週月曜日と火曜日に、児童の代表と職員の代表とで話合いの時間をもちました。
児童の代表は、5年生から立候補で出してもらいました。帽子をかぶっていない子供たちも立候補してくれたのでいろいろな意見が出された有意義な話合いとなりました。職員の代表は、生徒指導担当の職員と校長、22人の代表児童を11人ずつのグループに分けて2日間にわたって校長室で給食を食べながら実施しました。
「黄色い帽子のデザインをもっと格好よくすればみんなかぶるのではないか」「黄色い帽子はやっぱり目立つから今のきまりのままの方がいいんじゃないか」「小3までは普通にかぶっていたけど、小4くらいから『ダサい』とか『格好悪い』とか思うようになってかぶりたくなくなった」など、それぞれの立場からいろいろな意見が出され、学校としてどういうきまりにしていくのがよいのか話し合いました。意見としては、「黄色い帽子が安全だから一番いい」という考えが強かったという印象です。この後、職員会議でも話し合い、きまりを決定したいと考えています。
代表として参加してくれた5年生がとってもステキでした。学校全体のこと、下級生のこともよく考えて発言してくれていて、様々な考えがある中でどうするのが一番よいのかを子供たちと教員とで一緒に考えることができました。とっても民主主義的な話合いでした。
今月号の学校だよりで、学校としての結論を報告する予定です。
先日、5年1組の子供たちが校長室を訪れ、招待状を手渡してくれました。音楽で練習してきた「キリマンジャロ」の合奏の発表会を開くというのです。
本日、6時間目に音楽室で息の合った演奏を聴かせてもらいました。観客は、私一人、音楽室の真ん中にイスを用意してくれてありました。なんとも贅沢な音楽鑑賞会です。
恥ずかしながら、初めてこのキリマンジャロという曲を聴きました。富士山よりもずっと高いアフリカ大陸の最高峰、キリマンジャロ。実際に見たり登ったりしたことはありませんが、TVや写真で見た雄大な景色を思い浮かべながら聴かせてもらいました。独特のリズムで弾むような楽しい雰囲気の演奏でした。
自分の演奏する楽器を選んで、楽譜を見ながら練習して、そして全体で合わせる。簡単ではなかったと思います。がんばって練習したんだなぁということが伝わってきました。
とっても楽しそうな雰囲気でしたが、真剣にやっているのが伝わってきました。ノリノリで演奏している子もいて、一層全体の雰囲気を盛り上げてくれていました。ステキな演奏会をありがとうございました。
できるようになるまで、一生懸命練習するっていいですね。みんなで心を合わせて真剣に一つのものを作り上げるっていいですね。
12月10日は、国連が定めた[「人権デー」です。日本では、国民が人権についての理解を深め、人権を尊重する意識を高めることを目的に12月4日から10日までの週を「人権週間」と定め、様々な取り組みをしています。
今週、地域の人権委員の方々、法務局や袋井市しあわせ推進課の職員の皆様が学校を訪問され、学校における人権教育の取り組みに対する感謝の言葉を頂戴いたしました。
自他の人権を尊重する態度を醸成することは、本校の重点目標である「自分も相手も大切にする子」の育成と重なります。今年の人権週間では、友達の呼び方について子供たちといっしょに考えてきました。
というのも、東小の子供たちは友達を呼び捨てにすることが多いように感じるからです。職員の間でも、「友達を呼び捨てにしたり、あだ名で呼んだりするのが気になる」という意見が複数の職員から出されました。私自身も昨年本校に赴任した時、子供たちが上の学年の子であっても呼び捨てで呼んでいる姿に驚きました。仲がよいからと言えばそれまでですが、授業中も呼び捨てで呼び合うのには見ていて抵抗があります。
そこで、今年の人権週間では友達を「~さん付け」で呼ぶことを子供たちに指導しました。すべての場面でいきなり呼び捨て禁止!というわけにもいかないので、「せめて授業中は、全員『さん』付けで呼ぶことにしましょう!」と学校全体で指導するようにしました。
成果はまだまだ見えません。でもこれもみんなで続けていくことで文化として根付いていくのではないだろうかという希望を抱いています。
人権とは「だれもがもつ権利」であり、「人が人としてしあわせに生きる権利」だと子供たちには伝えました。御家庭でもお子さんと一緒に「人権」という少し難しいテーマでお話してみてはいかがでしょうか。
年末が近づいてきました。年賀状や大掃除、年末の恒例行事が迫ってきています。
年末の大掃除、学校でも普段の掃除では十分にきれいにすることができていない場所、汚れが残っている床の大掃除を計画しています。本日、青空委員会の子供たちが「東っ子 おそうじ隊」という名称を付けて、昇降口のホワイトボードを使ってボランティア募集の広告を制作してくれました。
下校の際、そのホワイトボードの前に人だかりが・・・何だろうと思ってのぞいてみると、「わたし、出る」「わたしも」「わたしも」と多くの子供たちがペンを奪い合うようにして名前を書いていました。放送での案内もまだ行っていないのに、すでに30人近くの子供たちが名前を書いて参加を表明してくれていました。
ロングの昼休みの時間を使って行う計画です。遊ぶのを我慢して掃除をしてくれる子がこんなにもたくさんいる。とっても幸せな気持ちになりました。自分たちの学校を自分たちの手できれいにする、浅羽東小はステキな学校だなぁと思いました。子供たちが秘密道具「激落ちくん」を使って床を磨いている姿を想像するだけでうれしくなります。
本日、朝の時間と給食の時間に給食センターから栄養教諭の先生方が5年生を訪問してくださいました。
朝の訪問では、日本の食料自給率の問題と給食で使われている食材についてお話してくださいました。日本の食料自給率は、カロリーベースで約40%です。毎年、公表されているそうですが、その前の年は37%だったそうです。この数値は世界でもかなり低いと言われています。ロシアがウクライナに侵攻し、戦争が始まったとき、世界大戦になるかもしれないという報道が一部でありました。もし、このまま第三次世界大戦になってしまったら・・・そんな研究をしたアメリカの大学教授がいたそうです。そして、ある論文では、真っ先に国家存亡の危機に瀕するのは、ウクライナやロシアではなく、日本だと言われていました。根拠は、日本の食糧自給率の低さだと述べていました。国の政策としても、食糧自給率を高めようと努力しているところです。
「ところで、給食に出されている食材は、どれくらい国産のものが使われていると思う?」と子供たちに投げかけられました。先週の金曜日の献立でなんと、82~83%だそうです。給食センターでは、できるだけ地元でつくられている安心・安全な食材を使うよう努力しているという話がありました。
本日二度目の訪問は、給食の時間帯でした。まずは、子供たちが給食を食べている様子をご覧になりました。横を向いて座っている子、机とイスが極端に離れている子もいて、座る姿勢をしっかりしましょうという話もありました。
そして、「5年生のみんなは、今から、あるいはもう少ししてから『成長スパート』を迎えるから、必要な量をバランスよく食べるようにしましょう。」というお話がありました。今日の給食でも、食べ終わってお代わりをする子もたくさんいました。それでも好き嫌いや食べる量には、当然個人差もあり、食缶をのぞくと、お魚は大人気で残す子もほとんどいなかったようですが、ご飯とお汁、野菜はかなり残っていました。
朝の食糧自給率の話を思い出しながら、学校としても子供たちといっしょに残食について考え、減らす努力をしていきたいなと思いました。御家庭でも、子供たちが健康で成長していくことができるように、食を話題にぜひお子さんと話をしていただきたいです。
先週土曜日(2日)に静岡市で開催された市町対抗駅伝の候補に本校6年生が選出されていました。事前に行われた最終選考会で惜しくも敗れ、大会当日は補欠登録になり駅伝競走に出場することはできませんでした。
代わりに、当日の午後、草薙陸上競技場で開催された1,500m走に出場しました。出場選手は、各市町の駅伝チームの補欠としてエントリーされていた子供たちです。補欠とは言っても各市町から選抜された選手たちです。男子3レース、女子3レースで行われた1,500m走はたいへんな激戦となりました。
本校児童は、12人が参加した第1組に出場しました。帯同していた教頭先生の指示通り、レース前半は3番手で先頭に食らいついていきます。そして、ラスト1周となったところでロングスパート、応援していた教頭先生は「タイミングが少し早いか・・・」と心配もしたそうですが、前を走っていた2位の選手を抜き去り、トップの選手を追い上げます。「袋井市の○○くん、ものすごい追い上げです。」「○○くん、すごいスピードでトップを追い上げています!」場内アナウンスで、何度も名前が呼ばれるほどの激走を見せてくれました。
結果は、第1組の2位、5分2秒3という記録でした。3つの組を合わせた全体でも第5位というすばらしい成績を収めました。長距離の専門家である先生たちも、5分2秒という記録に驚いていました。テレビ中継は終盤で走りそのものは見ることができませんでしたが、レース前の勇姿は画面に映っていました。
袋井市の代表として、がんばりました。今後のさらなる活躍が楽しみです。6年生の活躍を知り、刺激を受けた下級生が何人かいました。今後の目標を立てた子供もいたようです。
今週は持久走記録会が実施されます。苦しいことにも立ち向かう、そんな強さを身につけたいですね。