2年生では、水など液体の量を表すかさの単位を勉強しています。リットルのL、デシリットルのdL、ミリリットルのmL。アルファベットも分からない2年生には、少しハードルが高いようにも感じられましたが、子供たちは一生懸命がんばっていました。
「1Lは、何dL?」「1Lは、何mL?」今日はこれまで学習してきたことを確認した後、かさの単位に慣れようと先生の用意したプリントとにらめっこ、練習問題を解きながら、理解を深めていました。






教室には、1Lます、1dL ます、1Lの牛乳パック、子供たちがお家から持ってきたペットボトルやシャンプーの容器などがありました。実際の物を使って、子供たちは1Lや1dL、1000mLなどの量感を学んだのだろうと想像しました。しかし、プリントにある問題の言葉や挿絵からのみでは考えられないで止まってしまう子も何人かいました。横について、少し一緒に考えてあげると、子供たちはまた一生懸命考え始めます。教室に、何人か支援の先生が入れたらいいなと思いました。
プリントの問題を最後まで解いて、先生に丸付けをしてもらいに行く子供たちはみんな笑顔で、誇らしげでした。
LやmLは、日常生活でも、見かける単位ですが、dLはほとんど遭遇することがありません。授業を参観しながら、「dLが使われている物、見つけてみたいなぁ」と思いました。2年生のお子さんのいる家庭では、お家の醤油さしを見せながら、「これは何dL(何mL)入る容器かな」なんて会話をするのもいいのかもしれません。そんな会話を通して、かさの感覚、量感を得ていけると思います。
算数では、特に考える力が必要です。「どうやって考えればよいのか」を鍛えることで、その考える力が他の場面でも発揮されるようになります。「考えることが面倒くさい」ではなく、「考えることが楽しい」という子に育ってほしいですね。
日の出は遅くなり、日の入りはずいぶん早くなりました。まだまだ残暑の厳しい日が続いていますが、季節は確実に夏から秋へと移ろうとしています。今朝、登校してきた3年生の男の子が「今日はなんだかいつもより涼しかった」と話し掛けてくれました。いつもは大汗をかいて学校前の坂道を上がってくる子供たちも、今日は額やあごの汗が少なく見えました。それでも、涼しかったのは早朝だけで、日中はぐんぐんと気温が上がりました。
太陽の高度も下がってきて、日中の室内に日が入ってくるようになりました。そろそろ日中でもカーテンがほしくなる時期かもしれません。1年2組の教室の南側には、ヘチマのツルでグリーンカーテンができています。











今日は、5年生の理科の授業でそのヘチマの観察を行いました。教室で、雄花と雌花の役割を考えながら見分け方を確認しました。そして、実際のヘチマを観察して確かめました。
天気がよかったので、ヘチマの花では、クマバチがせっせと花粉を集めていました。雄花と雌花、花から花へと動き回るクマバチを見ていると、クマバチがヘチマの受粉を助けているのがよく分かります。関心の高い子は、蜂の様子を見ながら、「ほら、思いっきり受粉させてる!」とつぶやいています。
関心の対象は、人それぞれです。生き物に興味がある子は、ヘチマの花で虫を補食しているカマキリに気づきます。花で待っていれば獲物が来ることを知っているカマキリの習性を説明してくれる子もいました。
私自身、子供の時から生き物への関心は高い方でしたが、今日見たクマバチは全身が真っ黒、今まで見てきた黄色と黒のクマバチとはまったく違いました。見たことのないクマバチ、気になって後から調べてみると、どうやら「タイワンタケクマバチ」という外来種のようです。日本では2006年に愛知県で初めて確認されたとか・・・。
本物を見て学ぶことは、教科書だけで学ぶのとは違います。でも、興味をもてないと学びは深まりません。ヘチマの観察でも、子供たちの様子は様々でした。興味がもてると、しっかりと記憶にも残るはずです。そして、興味があると、新たな疑問が浮かび、自分で調べてみようと思うものです。
この日のために?!担当の先生たちは夏休み中もヘチマの世話をしていました。猛暑で雨の少ない夏でしたが、ヘチマも枯れずにすみました。子供たちが興味・関心を高めて学ぶことができるようがんばってくださっている先生たちにも感謝です。
今年度、本校の校内研修では、「対話」「話合い」をメインのテーマとしています。子供たちが興味をもって取り組める学習課題を設定し、その課題を解決するために他者と関わって学ぶ対話、話合いを充実させたいと研修に取り組んでいます。
今日の3年2組の国語の授業は、その「話合い」が題材となっていました。「どのように話し合えばよいか」子供たちはよりよい話合いにするために必要なことを実際の話合いを通して考えました。










話合いをする前に、子供たちから「自分の考えをしっかりもって話し合うこと」「話し合いのテーマは何かをしっかり理解して話し合うこと」が大切だという意見が出されました。今日の話合いのテーマは、「よりよいクラス、より楽しいクラスにするためにどんな係が必要か」でした。班ごとに、子供たちが自分の考えた係を出し合ったり、質問し合ったりして練り合います。そして、話合い後の振り返りでは、「なぜそう思ったかの理由を付けて言うことも大切だ」「相手に分かるように話す方がいい」など、よりよい話合いにするために必要なことが出されました。
子供たちが話合いをしている様子を見ていて「子供たちが確かに学んでいる」と感じる場面がたくさんありました。
対話、話合いのスキルは大人になっても必要です。子供たちの学びから、私自身も普段の話合いや対話で気を付けなくてはならないことに気づかされました。
子供たちの間に相手を大切にした聞き方がかなり身に付いてきていることも実感しました。
心配された台風10号も温帯低気圧、低気圧へと勢力が弱まり、大きな被害もなくほっとしています。それでも、本日と金曜日は給食なしとなり、午前中のみでの下校となりました。保護者や御家族の皆様にはご心配とご迷惑をおかけしました。
明日からは、子供たちも楽しみにしている給食がようやく再開され、通常通りの生活に戻ります。少しずつ生活のペースを取り戻していけるといいなと思います。










さて、今朝は、4年生で地域のボランティアさんによる紙芝居が行われました。ボランティアさんたちは、事前に図書館や法務局まで出掛けて、「どんなお話がふさわしいのか」吟味し、紙芝居を選んできてくださったそうです。
1組では、「ぼくのきもち きみのきもち」といういじめがテーマの紙芝居をやってくださいました。いじわるする「ブルタロウ」といじわるをされていた「シバオ」の中身が入れ替わってしまうというお話です。いじわるをしていたブルタロウは、中身が入れ替わったことでいじわるされていたシバオの気持ちを理解するようになります。いじわるされていたシバオは、ブルタロウになって生活してみて、おうちでつらくさみしい思いをしていたブルタロウの気持ちとたいへんさを理解します。
学校全体でなくしたいと考えているいじめについて考えさせてくれる紙芝居でした。紙芝居が終わった後、「どんなことを感じたか、教えて。」とボランティアさんに投げ掛けられましたが、残念ながら手を挙げて発表できる子は表れませんでした。躊躇する子供たちを見ながら、「だれか一人でも感想を言ってくれればいいのに・・・。」と思いましたが、子供たちは真剣に紙芝居のお話を聞いていました。今日の4年生の子供たちの聞く態度は、まさに「相手を大切にした聞き方」で感心しました。発表することはできませんでしたが、どの子もいじめについて考えることができたと思います。
「自分も相手も大切にする子~東小の文化をつくる~」「相手を大切にした聞き方」「相手に届くあいさつ」「いじめのない学級・学校づくり」東小で目指していることを保護者の皆様、地域の皆様と共有して、2学期も子供たちの成長を支援していきたいと強く思いました。