本日、6年生は5校時に市内で高橋モータースを経営されている高橋さんをお招きして「生き方講座」を実施しました。
高橋さんは、お父さんの始めたモータースの会社を継ぐため、学生時代は工業の勉強をしていたそうです。一方で、小6の時から、学校の先生になりたいという夢がありました。勉強しながら、家業を継ぐか、先生になるか迷いましたが、工業の勉強をしながら、通信教育を受けて教員免許を取り、23歳の時に夢を叶え小学校の先生になりました。20代から30代の半ばまでは、小学校の教員として働いていたそうです。
そして、35歳で退職、お父さんの仕事を継いで、今は車の仕事を通して地域のため、地域の人々のため一生懸命仕事をされています。
「どんな仕事をするか」ではなく、「どんな気持ちで(その仕事を)するか」が大切だという高橋さんからのメッセージが子どもたちの心に響いたようです。教師としての仕事にも、今のお仕事にも熱い気持ちをもって向き合っている高橋さんの生き方を表す言葉でした。
高橋さんは、東京オリンピックの記念イベントで聖火ランナーも務めました。市町(村)駅伝の選手としても活躍されたのですが、本校の牧野教頭とはライバルの間柄で9年連続で教頭先生に敗れ選手になれず悔しい思いをした時期もあったそうです。それでもあきらめず練習を続け、10年目にようやく袋井市の代表として再び走ることができたという話をしてくれました。聖火ランナーとして使用したトーチももってきて子どもたちにも触らせてくださいました。
高橋さんのお話から、子どもたちがたくさんのことを学び、感じたことが子どもたちの振り返りからうかがえます。子どもたちは今将来に向けてどんな夢をもち、これからそれをどう叶えていくのでしょうか。楽しみですね。
今年1月から、年間6回の予定で実施されてきた民生児童委員の皆様によるあいさつ運動が本日最終日を迎えました。民生児童委員の皆さんは、おとなにとっては子育てしやすく、子どもにとっては安心して成長できる地域づくりを中心になって進めてくれています。任期が11月末までということで、現在の委員の皆さんは任期満了となります。今日が、最後のあいさつ運動でした。通常任期は3年間ですが、中には2期6年間、民生委員・児童委員を務めてくださった方もいらっしゃいました。12月からは、新しく選出された民生児童委員のみなさんが活動を始められます。
今朝は、学校ガードボランティアさんと民生児童委員のみなさんが、正門の近くや西側の横断歩道に立ってあいさつ運動をしてくださったので、雰囲気がいつも以上に明るくなり、活気づいた気がしました。
愛情を込めてあいさつをしてくださる温かい大人たちに囲まれている本校の子どもたちは本当に幸せだなぁと思います。登校を見守っていてくださる大人の皆さんのまなざしもあいさつも、声かけも本当に温かみにあふれています。
一方で、子どもたちのあいさつにはかなりの個人差があります。もちろん、様々な事情であいさつする気分ではない子もいるでしょうし、性格的に恥ずかしがり屋で・・・という子もいるでしょう。ですから、あいさつについてはたとえあいさつのできない子がいたとしても「しっかりあいさつしなさい」とか「なんですか、そのあいさつは。もっとこうしなさい!」などの子どもを責める注意の言葉かけはしないほうがよいと言われています。自分もついつい我が子にはそのような注意をしてしまいがちですが・・・。
そんな厳しい声かけをするよりも、目の前にいる大人が子どもたちに対して愛情のこもったあいさつをいつでも実践すること、さらに大人同士が気持ちのよいあいさつを交わしている姿を子どもたちの前で示すことが大切だと言われています。
昨日のこしんでん集会に来られた保護者のみなさんが、保護者同士あるいは職員に対して、子どもたちの前でそんなモデルをたくさん見せていてくださいました。その積み重ねで、浅羽東小の子どもたちの「相手を大切にするあいさつ」の輪がどんどん広がっていくと期待しています。
本日、4年生は7人の人権擁護委員の方々を教室に迎えて、人権教室を受講しました。
「人権ってなんだろう?」授業の最初にみんなで考え、まず「人権とは人を思いやる心」であることを確認しました。
そして、5年生の男の子が、上の学年の男の子から赤い服を着ていることをバカにされたり、きつい言葉をかけられたり、遊んでいたボールをどこかへ蹴り飛ばされたりする意地悪をうけてしまうという資料を読みました。もし自分がその5年生の男の子だったらどうするかを考えました。ワークシートには、「友だちに相談していっしょに先生に言ってもらう。勇気を出して、その子に一生やらないでって言う。」「自分が好きな物は自分が好きな物。自分の個性をバカにされても自分の気持ちを信じて行動します。」など、どの子も自分の考えをしっかり書いていました。4年生であっても「自分を大切にしている」姿が言葉に表れていて感動しました。
さらにそのいじめ行為を見ていた人たちにどうしたらよいのか教えてあげようという課題が投げかけられ、今度はいじめを見かけた時にはどうすべきかを一生懸命考えていました。
いじめをなくすためには、「いじめに立ち向かう勇気」と「いじめをとめる勇気」が必要であることを学びました。
最後に、うまれたばかりのやわらかい心に人権という名の「種をまこう」という詩を教えてもらいました。
だれもが生まれながらにして持っている、人間として幸せに生きていくための権利のことを人権と呼びます。みんなが「自分も 相手も 大切にする子」になることができれば、お互いの人権が守られる社会になりますね。
最後に、アンパンマンで有名なやなせたかしさんがデザインした「人KENまもる君」と「人KENあゆみちゃん」の人形など、たくさんのお土産が一人一人に手渡されました。
地域の方々と真剣に人権について考えている子どもたちがステキでした。
人権擁護委員の皆様、ありがとうございました。
<11月9日:いつもより少し早い帰宅でうれしそうに下校する子どもたち>
一昨日、校内いじめ防止対策委員会を開催しました。
これは、本校の「いじめ防止基本方針」に基づいて年3回開催する委員会で、今年度の第2回の委員会ということになります。本校のいじめ防止基本方針の詳細については、本ホームページで確認できます。
今回は、いじめの早期発見や適切な対応に役立てようと、今年度本校でいじめと判断して対応した事案を全職員で確認しました。
本校では、6月と11月に「こころのアンケート」を実施しています。対応したいじめ事案の中にも、6月のアンケート調査で発覚したケースがありました。それ以外は、職員に相談が入って分かったケース、いじめと思われる現場を教職員などだれかが見かけて分かったケースなどでした。
「いじめは絶対に許されない」という強い思いをもって対応しておりますが、「いじめはどの子どもにも、どこでも起こりうる」と言われています。加えて、見えにくい、発見しにくいいじめもあります。被害を受けた子どもが何らかの事情でSOSを出さないケースもありますし、被害者も加害者もまわりで見ている人も遊びの延長と思っているケースもあります。いつの間にか深刻な事態に発展していたというケースもあります。
本校では、今年「学級力アップの日」を設けて、よりよい学級づくり、人間関係づくりに努めております。しかし、「いじめゼロ!」と胸を張って言える状況ではありません。今後も「自分も 相手も 大切にする子」の育成を目指し、だれにとっても楽しい魅力ある浅羽東小づくりに励んでまいります。
一昨日の研修では、本校の事案を共有した後で、いじめ被害にあった生徒が亡くなってしまったという過去に他県で起こった悲しい事件報告を生徒指導主任が紹介し、その学校の対応や職員の対応に焦点をあてて全職員で考えました。対応の難しさに頭を悩ませるだけでなく、非常に心が重くなる研修会でした。でも、絶対にこのような悲劇はイヤだ、ここから我々が学ばなければ亡くなってしまったこの生徒さんにも申し訳ないという気持ちで、みんなで一生懸命考え、話し合いました。
来週、第2回目の「こころのアンケート」を実施する予定です。本ホームページの内容を読んで、お子さんといじめについて御家族で話し合っていただけると幸いです。「いじめを絶対にしないこと」はもちろんですが、もしもいじめられたら・・・ということについても親子で話をしていただきたいと思います。いじめられたことを恥ずかしくて、あるいは心配をかけたくなくて親にも相談できない子どももいます。そうならないためにも何もないときに、お子さんといじめについては話をしておいていただきたいです。
お子さんの様子で気になることがあった場合は、できるだけ早く学校に教えていただきたいです。相談についても遠慮なくしていただきたいです。
いじめで苦しむ子が一人もいない学校づくりを目指します。