









クリスマスが近づいてきて、花屋さんだけでなく、町のいろいろな場所に鮮やかな赤と緑のポインセチアが並ぶようになりました。学校の玄関にも小さなポインセチアの鉢が飾られています。
校舎の西側の樹木も鮮やかな赤い花を咲かせています。サザンカなのか椿なのか、名前もはっきり分かっていない上、人目にあまりつかない場所で、少しかわいそうな気もします。それでも、自分の置かれた場所でたくましく育ち、だれに見られるでもないのに、キレイな花を咲かせている姿を見ていると、なんだか元気をもらえる気もします。
今週中学校の入学説明会に行ってきた6年生に、「中学校どうだった?」と質問してみました。「みんなむちゃくちゃ静かに授業受けてた」と中学校の印象を答えてくれた児童がいました。中学生が、真剣に授業に取り組む姿に感動したようです。確かに、中学生と小学生では授業中の集中力は中学生の方が高く、集団としての雰囲気にピーンと張り詰めたものがあるのかもしれません。受験を控えた中学3年生の教室も見学したのかもしれません。
でも、本校の6年生の子どもたちも中学生に負けないくらい真剣に授業に取り組んでいると感じています。今週参観した授業は社会科でしたが、1組も2組も明治維新のあたりの歴史を勉強していました。「板垣死すとも自由は死せず」という言葉も出てくるなど、内容的にはかなり難しく中学校の授業と変わらないのではという印象をもちました。子どもたちの学習に向かう態度も真剣そのものでした。
明治維新、時代が大きく変わろうとしていた頃です。日本を変えた歴史上の人物の偉業や苦労を学びながら子どもたちはどんなことを考えるのだろうと思って参観していました。
日本財団が日本を含めた6カ国で18歳の若者に「自分の行動で国や社会を変えられると思うか」という質問調査をしました。「はい」と答えた人数の割合は、日本がダントツの最下位だったそうです。
わずか、26.9%だそうです。(インド78.9%、中国70.9%、韓国61.5%、アメリカ58.5%、イギリス50.6%)いろいろ考えさせられるデータですが、本校の6年生の子どもたちなら、国も社会も変えてくれるような気もします。私たち大人も子ども任せではいられませんが・・・。
6年生、がんばっています!












本校では、今日を「防災の日」として、オンラインで教頭先生のお話を聞いて、防災についてみんなでいっしょに考えました。
教頭先生のお話は、まず「昨日(12月7日)は何の日か、知っていますか?」という質問から始まりました。
今から78年前の1944年12月7日に昭和東南海地震が発生しました。全国で1200人以上の尊い命が失われ、295人は静岡県内の犠牲者だったそうです。震源地は遠い紀伊半島沖でしたが、ここ袋井市では震度7の揺れがあったと言われています。実際市内でも亡くなられた方がたくさんいました。市内の小学校でも犠牲になられた児童がいて、慰霊碑が建立された学校もあります。
この東南海地震のことを知っているという子はあまりいないように感じられました。教頭先生のお話を教室でぼんやりと聞いていた子どもたちでしたが、「もし、下校中に地震が起こったらどうしますか?」という質問が投げかけられた時には、空気が変わった気がします。どうするんだろう?子どもたちなりに通学路にいる自分を想像し、どうするのか考えたんだと思います。
その後、教頭先生からは、「原子力災害」「ミサイル発射によるJアラート」への対応についてもお話がありました。
「防災」とは、「命を守ること」まずは「自分の命を自分で守ること」です。リモートではありましたが、子どもたちは真剣に語りかける教頭先生の話を真剣に聞いて、担任の先生やクラスのお友だちと話し合い、防災への意識を高めていました。
今週の日曜日、県と市の総合防災訓練に合わせて、市内の全校でコドモンを利用した「安否確認訓練」を実施しました。本校保護者からの回答率は、73.5%でした。この数値を高いと見るか低いと見るかは意見の分かれるところかもしれません。でも、実際に災害が発生したと想定したらいかがでしょうか。これでよいわけありません。
すべての子どもの安否を確実に、そして迅速に確認する必要があります。そして、それ以上にすべての子どもの命が守られることが必要です。それを願います。
そのための訓練や指導を学校では行っています。各御家庭においても、子どもたちの命を守るため、お子さんとの防災学習と備えを着実に進めていただきたいと思います。










今朝は、厳しい冷え込みとなりました。風の当たらない室内の日当たりのよい場所には心地よい温もりがあり、休み時間には子どもたちの人気の場所となっていました。
午前中4時間授業のため、行事のない平凡な一日です。朝の清掃、4時間の授業、給食・・・と子どもたちは落ち着いて生活していました。
今日の給食は、袋井北小の子どもたちが考えてくれた希望献立でした。メインディッシュは子どもたちが大好きなハンバーグです。野菜スープとポテトサラダで野菜も十分に摂取できるメニューになっていました。デザートにレモンタルトも付いています。配膳をしている教室をまわって子どもたちに「今日の給食はどう?」と聞いてみると、1年生の子は「今日は全部しっかり食べられそう」「ハンバーグがおいしそう」と答えてくれました。人気はやはりハンバーグだったようです。
給食当番の子どもたちも、配膳台の準備や片付けの係の子どもたちもてきぱきと自分の仕事を進めていました。
6年生の教室では、欠席者分のハンバーグを分けていました。「ほしい」と希望している子が全員もらえるように先生がハンバーグを切り分け、お皿の上に置いてくれていました。ところがレモンタルトはそのまま数個、残ったままです。「レモンタルトがほしいって子はいないの?」と尋ねると、「今、放送で放送室へ行っている子がいるから、その子たちが戻ってきてからじゃんけんをします」とのことでした。「優しいねぇ!」思わず声が出てしまうほど、温かな雰囲気に包まれているクラスでした。
先日、教育長と袋井市郷土資料館の運営協議会に出席しました。その際、教育長さんは、出席者のほとんどが学校関係以外の方々というその会合でこんな質問をされました。「みなさんは袋井市の学校給食が全国的に見てもおいしい、質の高い給食であるということをご存知ですか」
私以外の参加者はだれもそんなこと「知らない」という様子でした。教育長の意図したところは、「郷土資料館にこれだけすばらしいもの、歴史的資料や展示があったとしても知られていなかったらもったいない。PRが必要ですね。」ということでした。
話を給食に戻しますが、本市の給食センターを所管する部署は、「おいしい給食課」です。その名に恥じぬおいしい給食を毎日提供してくださっています。「こだわって作ってくださっている給食」であるということを子どもたちにも、御家族のみなさんにも知っておいてほしいと思います。もう一つ、そんなおいしい給食でも毎日大量の残食出て、廃棄されているという現実も知っていただきたいです。本校の残菜の量もけっして少なくありません。
世界中でいまだに多くの人々が飢餓に苦しむ中、食品ロスの問題もみんなでいっしょに考え、解決していかなければならない大きな問題ですね。








今朝は雨上がりのすがすがしい朝になりましたが、日本代表敗退のニュースにどうしても気持ちが落ち込んでしまうという人も多かったでしょう。応援する側でこれほど悔しいのであれば、代表チームの人たちが味わった悔しさは、想像を絶するものであったはずです。目標の達成はなりませんでしたが、大きな感動を与えてくれたことに感謝しています。
さて、今日は午後の時間帯に浅羽中学校の入学説明会が実施されました。6年生の子どもたちは、下校後、保護者といっしょに浅羽中学校に出掛け、校舎内を見学し、学校説明を受けました。
学校説明では、中学校の日課やきまり、行事や部活動のことなどついて、中学校の先生からお話がありました。子どもたちは、中学校に対してどんな印象をもったのでしょうか。中学生になると、定期テストがあったり、部活もあったりで忙しくなりそうです。説明会が終わった後、興味をもった部活について話をしていた子どもたちもいたそうです。
今日浅羽中に集まった4つの小学校の児童が4月からいっしょに生活することになります。ワクワク?ドキドキ?しませんか。浅羽中学は、学年6クラスです。来年の中学1年生も6クラスだとしたら、クラスの3分2は他の小学校からの児童ということになります。新しいお友達がたくさんできそうですね。
6年生のみなさん、小学校での一日一日を大切にしてくださいね。同時に、中学校でもきちんとやっていけるように今こそ自分磨きをがんばってくださいね。




どんよりとした鉛色の空の下で今週はスタートしました。昨夜のワールドカップの試合結果もあって、気持ち的に重かった人も今日は日本中に多かったのでは・・・と思います。いろいろなことがありますが、気持ちを切り替えて前向きに頑張りたいですね。
今日は、6年生が法教育講座を実施しました。静岡地方検察庁から講師をお招きして、法律について考えました。私自身、検察庁の方のお話を聞くのは初めてでした。法律の専門家から、検察と警察の違いから裁判のしくみまでお話をしていただきました。6年生でも少し難し過ぎないかなと心配していましたが、子どもたちは真剣に話を聞いて、考えたり話し合ったりしていました。
裁判員制度が導入され、成人年齢も引き下げられ、子どもたちも18歳になると「裁判員」として、重大な事件の裁判に参加し、被告人が有罪か無罪か、有罪の場合どのような罰にするかを専門家である裁判官といっしょに決めることになります。その前に、知っておくべきことはたくさんありそうです。
法治国家である日本には、たくさんの法律があります。法律があるということは、一見守らなければならないことが多くて窮屈に思えてしまいますが、実は法律があるおかげで私たちの安全や安心が守られていることが今日のお話でよく分かりました。
子どもたちがやがてこの社会を担っていきます。社会のしくみを理解する貴重な機会になりました。
<子どもたちの振り返りから>
・ルールは、みんなでつくったものをみんなで守るためにあるということがわかりました。
・刑務所はもっと厳しいのかと思っていたが、きっちりした時間割で食事もよい物が出ていたのですごく厳しいところではないのかなと思いました。
・世の中では、ルール違反と呼ばれるものが、大人になるにつれ犯罪となり、刑事事件になるということを初めて知った。
・悪いことをしたら,何百人もの多くの人が動くということがわかりました。裁判になると、裁判官、裁判員、弁護人、被告人、検察官が法廷で話をして、だれでも裁判を見ることができるということに驚きました。







本日、6年生は5校時に市内で高橋モータースを経営されている高橋さんをお招きして「生き方講座」を実施しました。
高橋さんは、お父さんの始めたモータースの会社を継ぐため、学生時代は工業の勉強をしていたそうです。一方で、小6の時から、学校の先生になりたいという夢がありました。勉強しながら、家業を継ぐか、先生になるか迷いましたが、工業の勉強をしながら、通信教育を受けて教員免許を取り、23歳の時に夢を叶え小学校の先生になりました。20代から30代の半ばまでは、小学校の教員として働いていたそうです。
そして、35歳で退職、お父さんの仕事を継いで、今は車の仕事を通して地域のため、地域の人々のため一生懸命仕事をされています。
「どんな仕事をするか」ではなく、「どんな気持ちで(その仕事を)するか」が大切だという高橋さんからのメッセージが子どもたちの心に響いたようです。教師としての仕事にも、今のお仕事にも熱い気持ちをもって向き合っている高橋さんの生き方を表す言葉でした。
高橋さんは、東京オリンピックの記念イベントで聖火ランナーも務めました。市町(村)駅伝の選手としても活躍されたのですが、本校の牧野教頭とはライバルの間柄で9年連続で教頭先生に敗れ選手になれず悔しい思いをした時期もあったそうです。それでもあきらめず練習を続け、10年目にようやく袋井市の代表として再び走ることができたという話をしてくれました。聖火ランナーとして使用したトーチももってきて子どもたちにも触らせてくださいました。
高橋さんのお話から、子どもたちがたくさんのことを学び、感じたことが子どもたちの振り返りからうかがえます。子どもたちは今将来に向けてどんな夢をもち、これからそれをどう叶えていくのでしょうか。楽しみですね。