休み時間に2年生の子供たちが校長室を訪れました。「校長先生、私たちの教室に来て、一緒にます計算をやってください!」学年末、かけ算九九を完璧にしようと頑張っている2年生が、私に挑戦状を届けにやってきました。「よおーし、負けねぇぞ!」


教室へ入ると私の席もしっかり用意がされていて、子供たちと一緒に席に着きました。係の号令で、黙想をしました。
プリントが配布されました。百ますが左右にあるので、全部で二百ます。なかなかたいへんだぞ!と思いつつも、まさか大人が小学2年生に負けるなんて・・・50代のプライドをかけて、計算に挑みました。必死に頑張りました。やがて二百ますを終えた担任の先生が「はい」と声をあげ、ストップウォッチを見てタイムを言いました。「えっ、もう終わったの?」あせりました。小学生に負けるわけにはいかない・・・だれも「はい」と言わないことを祈りながら、続けました。
やがて、一人の女の子が「はい」と声をあげ、担任の先生がタイムを言いました。ショックでした。それから10秒くらい遅れて、私もようやく終えることができました。「はい」私のタイムは、3分26秒でした。他の子供たちは真剣に自分の二百ますと向き合っています。どの子も真剣。次から次へと子供たちが二百ますを完成させていきました。全員が終え、席を後ろへ一つずつずらし、先生が答えを読み上げて後ろの友達の二百ますの丸付けをしました。
丸付けを終えた後、私の前の子が担任の先生と何やらお話をしてから立ち上がって発言しました。みんなは、その子に注目しています。「残念なお知らせがあります。校長先生は、一つ間違えてしまいました。1✕1のところに2と書いてありました。1✕1は、1です。」なんと、ミスまでおかしてしまい、「悔しいです。1✕1=1、しっかり覚えたいと思います。」と発言させてもらいました。
ノーミスで100点満点の子もたくさんいました。答案を見せてくれた子に「おめでとう!」とコメントを書いていると、私のプリントにコメントを書いてくれる優しい子がいました。
真剣にどれだけたくさん練習したかで、正確さもスピードも変わってきます。外国籍の子供たちも一生懸命頑張っていました。日本語の九九で考えているのか、時々母語が浮かんでくるのか分かりませんが、真剣に一生懸命やっている姿に感動しました。時間がかかってしまう自分を否定する必要はありません。ミスしてしまう自分を否定する必要はありません。「今の自分は、このくらいなんだ。」ということを受け止め、もっと速くできるようになりたい、正確に答えられるようになりたい、そんな目標をもって努力していけるといいなと思います。
みんなで、真剣に頑張っている子供たちの姿がステキでした。タイムの速い子が遅い子をばかにするような姿はまったくありませんでした。みんなで頑張ろうという雰囲気がとってもステキでした。














本日、浅羽中学の先生方が本校6年生の様子を参観に来られました。「4月に入学してくる生徒は、どんな子たちなのだろう」きっとそんな思いで来られたと思います。
今日は静岡県の公立高校の入学試験1日目です。今日と明日、中学3年生が受けるのは、選抜試験です。高校側が自分たちの学校にふさわしい生徒を選び抜くための試験です。今日、浅羽中学の先生たちが東小に来てくださったのは、もちろん、選抜のためではありません。中学校に迎える新1年生を少しでも早く理解し、準備をしていくためです。
中学の先生たちも、卒業式、修了式までは、今の生徒さんたちのことで頭がいっぱいだと思います。でも、4月になったら、6年生の皆さんを迎える準備を本格的に行い、新1年生の入学を心待ちにしていてくれるはずです。






朝の時間に算数の月例テストが行われました。真剣な子供たちの姿がとてもステキでした。一生懸命な姿は、人を惹きつけます。真面目な子供たちの姿が、かっこよかったです。
毎月一回、国語と算数の月例テストを実施してきました。基礎基本の定着を目的にして、年7回実施しました。90点以上を合格とし、今年は、タブレットで実施する回も設けました。月例テストへの取組を通して、基礎基本を定着させることはできましたか。
以前から言われていることですが、学力、学習意欲の両面で二極化が進んでいると言われます。学年が上がるにつれ、あるいは、中学、高校、大学と上級学校に進むにつれ二極化の傾向が強まるという人もいます。でも、二極化の傾向は、すでに小学校で表れ始めているようにも感じます。
勉強ができる、できないではなく、最初は、勉強が好きか、嫌いか、頑張れるか、頑張れないかといった気持ちの面での差のような気がします。それが学習態度につながり、学力につながっていくのかもしれません。
月例テストが終わりました。真剣に向き合えましたか?まずはそこのところをしっかり振り返りたいですね。「やれば絶対にできる!」そう信じています。











今週は一週間、浅羽中学の生徒さんが本校に朝のあいさつ運動に来てくれました。
中学生によるあいさつ運動も今年度は今日が最後、いっしょにあいさつ運動ができて、子供たちも私もとっても幸せな気持ちになりました。
今日は、風はありませんでしたが、底冷えのする寒い朝でした。それでも、たくさんの子供たちがあいさつ運動に集まりました。4年生の青空委員会の子供たちもあいさつ運動に加わり、正門周辺はかなりの大人数で大賑わいでした。みんなでいっしょに何かするというのは楽しいものです。
皆、本校の卒業生でしたが、すっかり立派になっていて、うれしいような、でも小学校からは遠く離れていってしまったようでどこか少しさみしい気持ちもありました。どの生徒さんも、「清々しい」「さわやかな」中学生でした。ありがとうございました。
中学生と小学生では、接してみると大きな違いがあります。あいさつにしても立ち居振る舞いにしても、中学生は大人な感じがします。話し掛けると、返ってくる言葉は敬語です。小学生で敬語を使える子は限られています。言葉遣いだけをみても、大人だなぁと感じます。今日来た中学生は、帰る前に「小学生って、すごく明るくていいですね。」と自分の感じたことを私に伝えてくれました。
昨日来てくれた中学生は、「小学生のあいさつは元気があってとってもいいですね。」と言ってくれました。本校の子供たちのよさを褒めてもらってすごくうれしくなりました。
6年生も4月からは中学生。みんな立派な中学生になっていくのでしょうね。どんな中学生になりたいのか、理想を描いて進んでほしいです。