<6年1組 英語の授業の様子>






<1年1組 算数の授業の様子>




暑さ寒さも彼岸まで・・・との言葉通り、水曜日に彼岸の入りを迎え、少しだけ気候も変わってきたように感じます。先週あたりから、彼岸花も見かけるようになりました。どんなに猛暑が続いていても時期が来るときちんと花を咲かせる命のたくましさに感動していました。
6年1組の英語の授業では、夏休みの思い出を伝えるスピーチの作成と発表練習をしていました。班の中で伝え合う練習をして、笑顔で声の大きさやアイコンタクトにも気を付け、ジェスチャーを使ってわかりやすく発表をしようとがんばっていました。
私が教室へ入ると、突然英語で話し掛けてくれる子もいてうれしく思いました。英文を暗唱しようと何度も何度もブツブツブツブツ言っている子もいました。熱心に練習する姿がステキでした。
英語で言えることはまだわずかです。がんばって勉強すれば、やがて英語のレベルも日本語のレベルに近づいてくると思います。がんばってほしいです。
1年1組では、算数の計算カードをやっていました。教室に近づくと子供たちの声が廊下にまで聞こえてきます。早く正確にできるよう必死で練習している子供たちの姿がステキでした。6年生と1年生、体つきは全然違いますが、学びに向かう真剣な姿はまったく一緒です。できるようになりたい、子供たちがそんな気持ちを素直に学習に取り組む姿で見せてくれていました。
<初めて葛の花の匂いを嗅ぎました>


秋の七草の1つ「葛(くず)の花」。花の見頃は8月だそうですが、紫色の花はブドウの房のようです。今朝、花のついた葛のツルを引きずりながら登校してきた児童がいました。子供たちは学校にいろいろな物を持ってきます。その子が休み時間に葛の花を持って校長室にやってきました。「この花、ブドウみたいだけど、匂いもブドウの匂いだよ。」「嘘でしょ!ホント?」何か変な匂いでも嗅がされるのかと思って、恐る恐る鼻に近づけました。たしかに!ブドウに似た甘い香りがしました。「ブドウの匂いのする消しゴムみたいだね」かなりの田舎者で、自然にもかなり親しんで生きてきたと自負していましたが、こんな花があったとは知りませんでした。感動しました。
<青空会議の様子>









本日、昼休み、あおぞら委員会が主催して運動会のスローガンなどについて話し合うあおぞら会議を開きました。
あおぞら委員会のメンバーに3年生以上の各クラスの学級代表、各委員会の委員長を加えて話し合いを行いました。本来は3年生以上の学級代表のみが参加する会ですが、今日は1年生も代表者を二人選出してくれていたため、大きいお兄さんお姉さんに混じって青空会議に出席してくれました。今日の議題は、
・令和5年度運動会のスローガン
・運動会に向けて私たちにできること
の二つでした。スローガンについては、事前に各クラスで話し合った案を持ち寄って、出された案を元に話し合いました。去年の感動的だった運動会を思い出しながら、今年の運動会への期待が膨らみます。
会議では、物怖じすることなく自分の意見や考えを挙手して発表している中学年の児童がいました。「『3種目、みんなで力を合わせよう』という1年生が出してくれたスローガンはよくないと思います」バッサリと出された意見を否定する発言に一瞬ドキッとしました。司会者が、理由を尋ねます。「種目もがんばるけど、応援もみんなで力を合わせなければならないからです」納得のいく理由付けに自然と拍手が起こっていました。
みんなで話し合って、決めていく、作り上げていく・・・子供たちは民主主義の基礎を学んでいます。










本日、6年生は進路説明会と修学旅行説明会を実施しました。6年生の保護者の皆様、御多用の中、御来校をありがとうございました。
今日は、卒業後の進路についての話がありました。はじめて中学校生活が視界に入ってきたという思いの子供もいたのかもしれません。特に何もしなくても、3月が過ぎ、4月になれば中学校に入学することになるのですが、一日一日はつながっています。積み重なっていきますと言った方がよいのかもしれません。6年生の一日一日の生活の上に中学生としての姿が築かれていきます。中学生になったからと言って、人は急に変われるわけではありません。子供たちには、今、土台となる部分をしっかり築いておいてほしいなと思っています。
中学校の新制服の展示も行われました。リボンやネクタイの色は違いますが、市内の中学校では同じ制服を着用することになります。6年生の子供たちの制服姿が楽しみですね。
子供たち、保護者の皆様だけでなく、先生方も浅羽中学の制服に興味津々でした。「もう着られませんよ!」そんな声も聞こえてきました。
修学旅行については、数年ぶりに行き先を東京方面としました。何より安全で楽しい旅行になることを願っています。生涯忘れることのないステキな修学旅行になるよう準備を進めてまいります。
修学旅行だけのことではありませんが、だれかが楽しい行事にしてくれるわけではありません。修学旅行もどんな行事も、楽しくするのは自分自身なのだと子供たち一人一人に主体者意識を持たせたいと思います。





5年生は、心理士(カウンセラー)の先生を講師にお迎えしてこころの健康講座を受講しました。そろそろ思春期に入ってきたというお子さんもいるかもしれない年齢です。
思春期には、二次性徴のあらわれ、身長・体重の急激な増加など、身体的な急激な変化が起きる時期です。同時にこころも大きく変化する時期です。
「理由は分からないけどイライラする」「他の人と比べて落ち込む」「他の人と同じなのは嫌だけど、違うのも嫌だ」といった感情の不安定さや、矛盾した気持ちが同時に存在する時期だと言われます。
今日は、心理士の先生と「怒り」についていっしょに考えました。先生は、怒りは決して悪い感情ではないとおっしゃっていました。怒りは、時に大きなエネルギーになるからです。スポーツなどで負けた時、悔しさが怒りとなってあらわれる人がいます。その怒りを「次は絶対に負けないぞ」というエネルギーに上手にかえることができれば大きな成長につながります。
怒りの感情がわき上がってきたとき、大声を出したり、さわいだり、ものを投げたりする人がいます。これらの行為は、「人を傷つけたり、自分を傷つけたりする」可能性があります。「自分も相手も大切にする子」を目指している東小の子供たちにはやってほしくない行動です。さらに、ものを投げるなどの行為は、だんだんとエスカレートしていく可能性があるため、望ましい行動とは言えないというお話がありました。
今日は、怒りと上手に付き合っていくため、怒りを言語化する方法、自分の気持ちを言葉で伝える方法やリラックスする方法を学びました。
日々報道されるニュースの中にも、「怒り」のコントロールがうまくできなかったために、大きな事件につながってしまったという悲しいニュースが多々あります。怒りであっても自分の感情は大切にしたいものです。そのためにも、今日、教えてもらったことを生かして、怒りとも上手に付き合っていきたいですね。






本校には、日本以外の国にルーツをもつ子供たちが約1割在籍しています。そのため、日本語の習得がまだ十分ではない子供たちのための教室「たんぽぽ」が設置され、担当の先生が週に数時間取り出して日本語の指導を行っています。
世界に数千あると言われる言語の中でも、日本語はかなり難しい言語だと言われます。使用する文字だけ見ても、英語ではアルファベットだけですが、日本語ではひらがな、カタカナ、漢字という3種類の文字を使っています。その上、漢字には音読み、訓読みがあり、さらに別の漢字との様々な組み合わせでも使われるので、読み書きだけでもたいへんです。さらにそれを使いこなすこととなったら、容易なことではないでしょう。日本人の中にも漢字が苦手な人もいるくらいですから、家庭で日本語以外の言語を使っている子供たちにとっては相当な困難があるだろうと想像します。
たんぽぽでの授業を参観に行くと、1年生がカタカナを一生懸命勉強していました。普段の教室とは違う少人数、日本語のレベルもだいたい同じお友だちとの勉強なので安心して楽しそうに、そして一生懸命学んでいました。先生の目も声も一人一人に届くので、気を抜くこともありません。みんながんばっていました。
カタカナの「シ」と「ツ」はよく似ています。子供たちが勉強している姿を見ながら、私自身、中学2年生の時、国語の先生に「カタカナの『シ』が違う!」と指摘されてはじめて正しいカタカナの「シ」が書けるようになったことを思い出しました。当時の私は、「ツ」と同じように左側から書き始めていました。「シ」は上から・・・と知ったのは、恥ずかしながら中2の時でした。
たんぽぽで日本語を勉強している子供たちには、母語と日本語と英語、3つの言語を習得できる可能性があるわけです。少しうらやましく感じます。子供たちのこれからの成長と活躍が楽しみです。










本日、地域で保護司として活動されている浅田さんが、ゆたかなこころの授業の講師としてお越し下さいました。
保護司とは、犯罪や非行をした人の立ち直りを地域で支える民間のボランティアです。法律に基づき,法務大臣から委嘱された非常勤の国家公務員ですが、報酬はありません。
保護司として関わった人やその家族の多くが「これからは人に迷惑をかけないようにしたい」とおっしゃるそうです。生活の中で私たちが、人にかけたりかけられたりしている迷惑について考えるところから授業は進んでいきました。
迷惑とは、その人の行為が他人に不利益をもたらしたり、他人を不快な気持ちにさせたりすることです。だれのうちにも自分の利益を優先しようとする気持ち(利己)と他人の利益を大事にしようとする気持ち(利他)が存在するというお話がありました。迷惑は利他の気持ちが薄くなりすぎると起こるのかもしれません。浅田さんは、子供たちにこの「利他」の考え方も人と仲よく協働して生きていくために大切にしてほしいとおっしゃられました。本校の重点目標「自分も相手も大切にする」と重なるお話でした。
さらに、「総合的に」「科学的に」そして「批判的に」ものごとを見ることの大切さも教えて下さいました。水筒も下から見れば、円に見えますが横から見れば長方形に見えます。見方を変えると違った見え方がするものです。浅田さんは自分が中学で出会った当時、不良として見られていた友達が、実は妹思いの優しい子だったという体験談を話してくださいました。
人の話やテレビで聞いたこと、自分に入ってきた情報をすべて鵜呑みにするのではなく、批判的に見ることも大切です。事実や真実ではないことを誤解して受け取ってしまうこともあるからです。
浅田さんはこれまで生きてきていろいろ考えてきた中で、子供たちに伝えたいと思ったことを今日はお話してくださったのだと思います。
とても有意義な時間になりました。










今年の本校のALTはロドニー先生ですが、今日は、同じ会社から、フェリペ先生がロドニー先生のピンチヒッターとして本校に来てくださいました。
3年生から6年生まで、一クラスずつで授業をしてくださいました。フェリペ先生の授業を受けた皆さん、授業を楽しむことはできましたか。
私も授業を参観させてもらいました。先生の自己紹介から始まり、出身国のこと、今住んでいる浜松のことなど、いろいろな話を英語で聞いたり、子供たちから先生に質問したりして楽しく勉強していました。
残念ながら、本校では学年が上がるにつれ、英語が好きではなくなっていく傾向があります。そのまま中学に進学したら、「英語は苦手で・・・」なんて気持ちで中学校の英語の勉強が始まることになってしまいます。
私は元々中学で英語を教えていたので、授業を見ていると、英語が嫌いになっていく理由がなんとなく見えてきます。中学年くらいから、恥ずかしさに負けて英語の発音練習の際、声を出さなくなっていく子供が出てくるのです。先生の後について英語を発音する、言語を学ぶときには絶対に欠かすことのできない練習ですが、それをやりたがらない子が出てくるのです。その雰囲気が周囲にも広がると最悪です。
英語の音は、日本語の音とは違います。リズムもアクセントも日本語とは違います。それをまねして練習することをさぼるわけですから、英語が嫌いになっていくのも当然です。後から練習しようと思っても、きちんと言えないことの方が気になってますます練習しにくくなります。
年配の日本人の中には、ディズニーランドの「ディ」やティッシュの「ティ」の発音ができない方がいらっしゃいます。元々の日本語には、「ディ」や「ティ」の音がないから仕方のないことです。ディズニーランドを「デズニーランド」と言う人がいるのはそのためです。現代の日本語には、「ディ」や「ティ」の音は普通に入っていますが、英語にはそれ以外に日本語にない f 、 v、 z、 th、 r、 l の音が存在します。「ア」の音だけでも英語には、3種類存在します。その音の練習をできるだけ若い(幼い)うちにやればやるほど、正しい英語の発音ができるようになるのですが、「英語は大事だけど、声を出して練習するのは恥ずかしい」と考えてしまう人が多いようです。恥ずかしさに負けず、楽しくやってほしいと参観しながら思っていました。
さて、フェリペ先生に浅羽東小の印象を聞いてみました。
・自然豊かな環境で、建物も新しくキレイですてきだなと思った。
・子供たちは、人なつっこく(フレンドリー)で笑顔で声をかけたりあいさつしてくれたりして、優しい子たちだなと思った。
・授業では、たくさん質問してくれてうれしかった。眠そうにしていた子もいたけど、ほとんどの子が楽しく一生懸命勉強してくれた。
・スペイン語で話し掛けてくれる子もいた。多様性が認められているすばらしい学校だと思った。
・先生たちもとっても優しく親切でした。
たった一日でしたが、ステキな出会いになりました。